道産子アスリートのための受賞盾デザイン

北海道出身で活躍するアスリートの皆さんを表彰する記念盾のデザインのご依頼を頂きました。素材はオホーツク遠軽町産の針葉樹と黒曜石です。黒曜石はマグマが冷えて固まったものでそのほぼすべてがガラス質です。鋳造技術の無かった昔は刃物として大活躍しました。このデザインは、アスリートたちの「見えない努力」を地中で力を蓄えた吹出した黒曜石で表現、「努力の開花」を地上で枝葉をつける樹木で表現しました。初回の表彰式のタイミングで、素材のひとつである遠軽町白滝の黒曜石遺跡群が国宝として認定され、二重におめでたいプロジェクトとなりました。この盾の本体は全て地球に還る天然素材で作られています。
公益財団法人 北海道スポーツ協会 記念盾デザイン
事業内容 | 北海道スポーツ協会 堀達也記念賞 記念盾デザイン・製作 |
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導入サービス | プロデュース、デザイン、製作管理 |
クライアントURL | 公益財団法人北海道スポーツ協会 |

プランニング

デザイン

製作
お客様の課題
北海道スポーツ協会では、毎年優秀な成績や実績を残したアスリートや指導者に賞を授与しています。会では南部忠平記念賞、堂垣内尚弘記念賞に続き、2023年に新設される本賞(堀達也記念賞)と人名を冠した3つの賞が存在することになりました。その堀達也賞記念賞にふさわしい記念品のデザインの方向性に悩んでおられました。この記念賞に名前を冠する堀氏の出身地の木材を使う事を前提としデザインを業務をお受けしました。
- 特定の木材を使った記念品のデザインをしたい。
- 製作管理も含めて依頼をしたい。
プロセス
本プロジェクトは以下のようなプロセスで進めました。特定の地域の資源を使うときは材料が算出される場所で加工する事、継続的な協力体制が取れることが重要です。その点も含めていくつかのデザインを提案いたしました。
- ご依頼・ご相談 → 見積提出 → 契約 → コンセプトとラフ案(複数案)の提案 → 候補案の選択 → 案のブラッシュアップとサンプル製作 → 本製作

結果
指定材である北海道家庭学校の学校林にあるオリンピックゆかりの木(トーヒやパイン)だけではなく、遠軽町白滝産の黒曜石(こくようせき)を使用したデザインを採用して頂きました。黒曜石が入ることでより重厚感と独自性のある唯一無二の記念盾となりました。
美しく仕立てられた盾の出来栄えに関係者の皆様もご満足いただき、さらに第一回目の受賞者の方からもうれしいコメントをしていただきました。
受賞者ご本人からのコメントに感激です!デザインを頑張った甲斐がありました。
(前田)
